あなたの事業所では、ケアプランの作成や情報連携に、まだ紙・FAX・電話を使っていませんか?2026年4月、国が推進する「介護情報基盤」がいよいよ段階的にスタートしました。同時に、AIがケアプランの原案を自動で作成するサービスも急速に普及しています。今回は、介護現場のDXを大きく変える最新ニュースを3つお届けします。
介護情報基盤が2026年4月から段階的スタート!ケアプランのデジタル共有がついに実現へ
介護情報基盤とは、要介護認定情報・LIFEデータ・ケアプランなどを電子化し、利用者の同意のもとで事業所・医療機関・市町村がオンラインで共有できる新しいデジタルインフラです。厚生労働省が主導するこの取り組みにより、これまで紙の書類や電話・FAXで行っていた情報連携がデジタル化されます。
2026年4月から、介護保険事務システムの標準化対応を完了した自治体より順次運用が始まり、2026年度中に全市町村の約66%が対応予定です。全国展開の完了は2028年4月が目標とされています。現在使われている「ケアプランデータ連携システム」は、令和8年度下期をめどに介護情報基盤へ統合される予定ですが、当面は従来どおり利用できます。
押さえておきたいポイント
- 要介護認定情報・ケアプラン・LIFE情報が一つのシステムで管理される
- マイナンバーカードを使って利用者自身もマイナポータルで情報確認が可能
- カードリーダー導入の補助金(1台あたり上限約6.4万円)が活用できる
- ケアプランデータ連携システムは介護情報基盤に統合予定(当面は継続使用可)
- 自事業所の対応状況は、都道府県・市町村の介護保険担当課へ確認しておきましょう
出典:厚生労働省「介護DXの新たな取り組み―『介護情報基盤』で何が変わる?」https://www.mhlw.go.jp/web_magazine/series/20260401.html
AIがケアプランの原案を自動作成!ケアマネジャー不足を補う最新AIサービス
現在、ケアマネジャーの有効求人倍率は8.77倍(全職種平均1.22倍)と、深刻な人材不足が続いています。そこで注目されているのが、AIがアセスメントデータを分析してケアプランの原案を自動生成するサービスです。
代表的なサービスの一つ「SOIN(そわん)」は、アセスメント情報から第1表・第2表の原案を自動作成し、利用者の約1年後の要介護度まで予測します。NDソフトウェアの「ほのぼのNEXT × AIケアプラン」は、ADL・IADL・認知症状の将来変化を「悪化」「維持」「改善」の数値で可視化し、利用者・ご家族への説明にも根拠を持たせることができます。厚生労働省は2025〜2026年度に約300億円規模の介護AI導入支援予算を確保しており、中小規模の事業所でも補助金を活用した導入が現実的になっています。
押さえておきたいポイント
- AIはケアプランを「代替」するのではなく、原案提示や課題抽出で支援するツール
- 約1年後の要介護度を予測し、根拠のあるケアプランの説明が可能になる
- ケアマネジャーの記録・書類作成時間を大幅に削減できる
- 国の補助金を活用すれば初期コストを抑えた導入が可能
- 個人情報の取り扱いには法人専用クラウド環境など、セキュリティの確認が必須
出典:AIケアマネジメント支援サービス SOIN https://soin.tech/ / NDソフトウェア AIケアプラン https://www.ndsoft.jp/product/aicareplan/
介護特化型生成AI「むすぼなAI」が利用者数10万人を突破!記録業務を劇的に効率化
株式会社やさしい手が開発した介護特化型生成AI「むすぼなAI」が、2024年10月のリリースからわずか約1年半で201法人・利用者数10万人を突破しました(2026年4月現在)。
Amazon社のAI基盤「Bedrock」を活用したこのサービスは、介護記録・看護記録・各種計画書・帳票作成をAIがサポートします。なかでも「個別機能訓練計画書がわずか20分で作成できる」という声が現場から多く上がっており、これまで1〜2時間かかっていた業務が大幅に短縮されています。法人ごとに専用クラウド環境を用意しているため、個人情報のセキュリティも確保されています。料金はアカウント数に関わらず利用量に応じた従量課金制で、小規模事業所にも取り組みやすい設計です。
押さえておきたいポイント
- 介護・看護記録、計画書、帳票作成など幅広い業務に対応
- 個別機能訓練計画書が約20分で作成可能(業務時間の大幅な短縮)
- 201法人・利用者数10万人超という現場での豊富な実績
- アカウント数に関わらず従量課金制で、コストが管理しやすい
- 法人専用クラウドにより個人情報のセキュリティを確保
出典:むすぼなAI公式サイト https://musubona.plamado.com/ai/
まとめ
2026年4月、介護情報基盤のスタートとAIケアプランの普及が重なり、介護DXはいよいよ「実装の時代」に入っています。ケアマネジャー不足や記録業務の負担を抱える事業所にとって、こうしたAI・デジタルツールは「便利なオプション」ではなく、事業継続のための重要な選択肢となりつつあります。まずは自事業所の現状の課題を整理しながら、補助金情報と合わせて「小さな一歩」から始めてみてはいかがでしょうか。
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