「見守りセンサーを入れたいけど、初期費用がネックで…」「ICT補助金の申請、何から始めればいいかわからない…」──そう感じている介護事業所の経営者・管理者のかたは多いのではないでしょうか。令和8年度(2026年度)の介護テクノロジー導入支援事業は、補助率・上限額ともに大幅に整備され、見守りロボット・AIセンサー・介護記録ソフトをまとめて申請できる「パッケージ型」も新たに用意されています。今回は申請前に必ず知っておきたい最新情報を3つのポイントに整理しました。
令和8年度「介護テクノロジー導入支援事業」とは?──補助率・上限額の最新情報
令和8年度(2026年度)の介護テクノロジー導入支援事業は、厚生労働省から各都道府県に実施要綱が発出され、多くの都道府県で2026年4月以降に公募が順次スタートしています。
今年度の大きな特徴は、見守り機器・インカム・介護記録ソフトの3種を重点支援機器として位置づけ、補助率を最大3/4(要件充足時)に引き上げた点です。複数機器を組み合わせる「パッケージ型導入」を選択すると、事業所の規模に応じて上限400万〜1,000万円の補助が受けられます。
補助率3/4を受けるための条件として、「導入効果によって生まれた収支改善を職員賃金へ還元することを導入効果報告に明記すること」が求められています。単なる機器購入にとどまらず、業務改善と賃金改善をセットで取り組む事業所の姿勢が問われる内容です。
押さえておきたいポイント
- 補助率は最大3/4(通常は1/2)。要件は「賃金還元の計画を明記すること」
- 重点支援対象:見守り機器・インカム・介護記録ソフトの3種
- パッケージ型導入で補助上限は400万〜1,000万円(事業所規模による)
- 申請先は各都道府県の介護・高齢者福祉担当部局(都道府県ごとに申請要件が異なる)
- 出典:補助金ポータル「令和8年度 介護テクノロジー導入支援事業の活用ガイド」
AI見守りシステムの導入で夜間巡回を大幅削減──現場の最新動向
見守りロボット・AIセンサーの現場導入事例も年々増えています。ベッドセンサーとAIを組み合わせた見守りシステムを導入した特別養護老人ホームでは、夜間巡回の回数を最大90%削減しながら、離床・転倒の検知精度は向上したと報告されています。
転倒検知AIシステム「mirAI-EYE(ミライアイ)」(グローリー株式会社)は介護付有料老人ホームへの全室設置が進んでいるほか、株式会社アジラのAI見守りサービスが介護付有料老人ホームへ試験導入され、2026年は本格普及の節目の年となっています。
これらのシステムは夜勤帯の職員負担を大幅に軽減するだけでなく、入居者の体動データを継続的に蓄積してケアの質向上にもつなげられる点が、現場の評価を高めています。
押さえておきたいポイント
- ベッドセンサー+AI見守りで夜間巡回を最大90%削減した施設の報告あり
- 転倒・離床検知の精度も向上(センサーとAI解析の組み合わせがカギ)
- 介護付有料老人ホームへの本格導入が2026年に相次いでいる
- 体動データの蓄積でケアプランの質向上・根拠ある記録にも貢献
- 出典:renue「介護AIとは?見守り・記録自動化・ケアプラン支援の活用事例と導入メリット【2026年版】」、株式会社アジラ プレスリリース
補助金申請で今すぐ動くための3ステップ──都道府県別の受付状況を確認
令和8年度の補助金は各都道府県が実施主体となるため、受付開始時期や申請書類・要件が都道府県ごとに異なります。2026年5月1日時点の随時更新情報によると、多くの都道府県ですでに公募が始まっています。
特に注意が必要なのは、「先着順・予算額に達し次第終了」という都道府県が多い点です。検討中の事業所は、まず自分の都道府県の受付状況を確認することが最初の一歩になります。
今から動くための3ステップ:
- 受付状況を確認する:都道府県の介護・高齢者福祉担当部局のホームページで最新情報をチェック
- 導入したい機器を絞り込む:見守り機器・インカム・介護記録ソフトの中から現場の課題に合ったものを選ぶ
- 複数機器の組み合わせを検討する:パッケージ型を選ぶと補助上限額が大幅にアップする
押さえておきたいポイント
- 都道府県ごとに受付状況・締切が異なる(2026年5月1日時点で随時更新中)
- 先着順・予算額達成次第終了の都道府県が多いため、早期申請が重要
- 「パッケージ型」を選ぶと補助上限が単品申請より大幅に増える
- 在宅系サービスはケアプランデータ連携システムの利用が申請要件になる場合あり
- 出典:ケアニュース「2026年度(令和8年度)介護テクノロジー関連補助事業 都道府県の実施状況(随時更新)」
まとめ
令和8年度の介護テクノロジー導入支援事業は、見守りロボット・AIセンサー・ICTツールの導入を後押しする、これまでで最も手厚い補助制度のひとつです。補助率最大3/4、パッケージ型なら上限1,000万円という条件は、機器導入を検討してきた事業所にとって大きなチャンスといえます。申請は先着順の都道府県が多いため、まずは自分の都道府県の受付状況を今すぐご確認されることをおすすめします。現場の人手不足解消とスタッフの負担軽減のために、ぜひこの機会の活用をご検討ください。
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