2026/06/12

【2026年6月最新】ケアプランAIと介護DX事例3選|生成AI活用・大手事例・補助金整備を介護事業所の経営者・管理者向けに解説

あなたの事業所では、ケアプランの作成にかかる時間を「当たり前のコスト」として受け入れていませんか?実は今、国の政策レベルで「生成AIによるケアプラン作成支援」が明確に推進される時代になりました。大手から中小まで、介護現場でのAI活用事例が積み重なってきた2026年6月時点の最新動向を3つのテーマで整理します。

1. 厚生労働省が「生成AIでケアプラン作成効率化」を公式に推進

厚生労働省は2025年4月に公表した「2040年に向けたサービス提供体制等のあり方に関する中間とりまとめ」の中で、居宅サービス計画書(ケアプラン)やサービス担当者会議の議事録の原案作成に生成AIを活用することで業務効率化につながると明記しました。国レベルで生成AIの介護活用に方向性が示されたことで、現場での導入を後押しする大きな後ろ盾となっています。2026年4月には介護情報基盤の運用も本格化し、利用者データの連携基盤が整いつつある中、AIが分析・提案を行うための素地は着実に整ってきています。AIが「何でも自動でやってくれる」わけではありませんが、「ケアマネジャーが最終判断する」前段の書類作業を大幅に省力化できるツールとして、今後の標準装備になる可能性があります。

押さえておきたいポイント

  • 厚労省の中間とりまとめ(2025年4月)でケアプランへの生成AI活用が公式に言及された
  • 2026年4月に介護情報基盤が本格運用開始し、データ連携の環境が整備されつつある
  • AIはケアマネジャーの代替ではなく「原案作成支援」のパートナーとして位置づけられている
  • 国の方針が明確になったことで、今後の補助金・制度整備も加速が見込まれる

出典:AIケアプランとは?厚生労働省の動向と背景・制度を徹底解説

2. 大手事業者のAI導入成果が数値で明らかに――夜間業務87%短縮・離職率半減も

SOMPOケアやパナソニックをはじめとする大手介護事業者では、AI・ICT導入による業務改善の成果が具体的な数値で示され始めています。SOMPOケアでは、AI活用によりスタッフの離職率が大幅に低下したという事例が報告されており、パナソニックの実証実験では夜間の総業務時間が導入前と比較して87%に短縮されました。また、ケアプラン作成時間が約40%削減された事業者の事例も報告されています。「AI導入は大企業だけのもの」と思われがちですが、これらの事例に共通するのは「ケアマネジャーや夜勤スタッフの実務負担を減らす」ことで、結果として職員定着にも好影響をもたらしているという点です。人手不足が続く介護業界において、スタッフが長く働ける職場環境をつくることは最大の経営課題の一つであり、AI・ICTはそのための実践的な手段として機能し始めています。

押さえておきたいポイント

  • SOMPOケアでAI活用後に離職率が大幅に低下した事例が報告されている
  • パナソニックの実証で夜間総業務時間が87%に短縮(夜勤スタッフの負担軽減に直結)
  • ケアプラン作成時間が約40%削減された事業者の事例も
  • 業務効率化が職員の定着・採用力強化にも貢献するという視点が重要

出典:介護業界のDX・AI導入はなぜ急務なのか―導入事例から読み解く現状と課題|メンバーズ

3. 中小事業者への普及も加速――生成AIサービスの実用化と補助金整備で導入ハードルが低下

大手だけでなく、中小規模の介護事業者への生成AI普及も加速しています。2026年3月、鹿児島県の介護事業グループACG(あおぞらケアグループ)と大阪市の株式会社ケアchatが資本業務提携を結び、現場で使える生成AIサービスの展開を発表しました。現場で積み重ねた知見と生成AI技術を組み合わせることで、実際の介護業務に即したツール開発が進んでいます。さらに、厚生労働省の「介護テクノロジー導入支援事業」では総額約297億円規模の補助予算が組まれており、見守り機器や介護記録ソフトだけでなく、AI関連ツールへの適用も広がっています。補助率が最大3/4に達する制度もあり、初期投資のハードルは以前と比較して大きく下がっています。「うちの規模では無理」と感じていた事業者にとっても、今が検討を始めるタイミングかもしれません。

押さえておきたいポイント

  • ACGとケアchatが2026年3月に資本業務提携を締結し、現場向け生成AIサービスを開発中
  • 厚労省の介護テクノロジー導入支援事業で約297億円規模の補助が用意されている
  • 補助率最大3/4で、中小規模の事業者でも導入コストを抑えられる環境が整備
  • 現場経験を踏まえた実用的なAIサービスが増えており、使い勝手の向上も期待できる

出典:介護現場に「生成AI」を埋め込む。ACGとケアchat、資本業務提携が問う人手不足対策の本当の正解とは?

まとめ

2026年6月現在、ケアプランAIと介護DXは「一部の先進事業者が試す段階」から「国が推進方針を打ち出し、現場で成果が出始めた段階」へと移行しつつあります。厚生労働省による政策的な後押し、大手事業者での実証成果、そして中小事業者向けの補助金整備という三つの流れが重なり、導入の機が熟しつつあります。すべてを一度に変える必要はありませんが、「何ができるのか」「どんな補助金が使えるか」を今から把握しておくことが、次の一手につながります。


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