2026/06/15

「話しながらケアして記録も完成」AIツール最前線と2026年度補助金ガイド|介護事業所の経営者・管理者向け

介護現場で「記録に追われてケアに集中できない」という声は、今も多くの事業所から聞こえます。2026年6月現在、自然な会話の中でAIが記録を自動完成させるツールが実用段階に入り、同時に導入費用を大幅に抑えられる補助金制度も整備されています。今回は、経営者・管理者が今すぐ把握しておきたい最新情報を3本のテーマでお届けします。

「話しながらケアするだけ」で記録が完成──ながらかいごが年間1万時間の業務削減を実現

「記録のためだけに立ち止まる時間がもったいない」──そう感じている現場スタッフは少なくありません。「ながらかいご」は、スタッフがスマートフォンを持ちながら利用者と普段どおりに会話するだけで、AIがリアルタイムで内容を記録・整理し、SOAP形式の法定書類を自動生成するサービスです。記録専用の会話をわざわざ作る必要がなく、自然なケアの流れの中で書類が完成するのが最大の特徴です。

導入施設では年間10,000時間以上の記録業務削減、人件費換算で約1,000万円/年のコスト削減が報告されています。2026年にはスタートアップフェスで最優秀賞を受賞し、6,200万円の資金調達を完了して全国展開を加速させています。

押さえておきたいポイント

  • スタッフが利用者と自然に会話するだけでAIが記録を自動生成
  • SOAP形式の法定書類を自動作成し、監査対応にも活用できる
  • 導入施設では年間約1万時間・約1,000万円のコスト削減効果を報告
  • スタートアップフェス2026最優秀賞受賞、6,200万円を調達して全国展開中

出典:介護AIとは?見守り・記録自動化・ケアプラン支援の活用事例と導入メリットを解説【2026年版】 | 株式会社renue

旧IT導入補助金が「デジタル化・AI導入補助金」に刷新──2026年度の最新スキームと最大450万円の支援

2026年度から、これまで介護事業所でも活用されてきた「IT導入補助金」が「デジタル化・AI導入補助金」に名称を改め、事務局は中小企業基盤整備機構(SMRJ)が担うことになりました。介護記録ソフト・シフト管理ツール・AI活用システムなども対象に含まれ、補助上限は1事業者あたり最大450万円です。

補助率は基本1/2ですが、小規模事業者が賃上げなど一定の要件を満たした場合は4/5まで引き上げられます。2026年2月27日に公募が開始されており、交付申請の受付は3月30日からスタートしています。締切はおおむね1〜2か月に1回のペースで設定されているため、現在も申請のタイミングを確認できる状況です。

押さえておきたいポイント

  • 「IT導入補助金」が2026年度から「デジタル化・AI導入補助金」に名称変更、事務局はSMRJ
  • 補助上限:1事業者あたり最大450万円
  • 補助率:基本1/2(小規模事業者は要件次第で最大4/5)
  • 介護記録ソフト・AI活用ツール・シフト管理システムなども対象
  • 2026年3月30日から申請受付、1〜2か月ごとに締切が設定されている

出典:デジタル化・AI導入補助金とは?【2026年・令和8年度】補助率や申請枠・変更点についても解説 | 補助金ポータル

都道府県の補助も要チェック──「介護テクノロジー導入支援事業」2026年度の補助率・対象機器と準備のポイント

国の補助金とは別に、各都道府県が実施している「介護テクノロジー導入支援事業」は、補助率が最大3/4(75%)と高水準です。対象は介護ロボット・記録ソフト・見守りセンサー・シフト管理ツールなど幅広く、ICT全般の導入費用をカバーします。

2025年度の報酬改定で新設された生産性向上推進体制加算(月100単位)の取得要件にICT活用が含まれたことも後押しとなり、活用する事業所が増えています。2026年度の公募は多くの都道府県で夏〜秋(7〜9月)に始まる見通しです。「デジタル化・AI導入補助金」との同一機器での二重受給は不可ですが、異なる機器・システムへの振り分けで両制度を併用することは可能です。

押さえておきたいポイント

  • 補助率最大3/4(75%)──国の制度とは別に都道府県が実施
  • 対象:介護ロボット・記録ソフト・見守りセンサー・シフト管理ツールなど幅広い
  • 2026年度公募は多くの都道府県で7〜9月スタートの見込み、今から準備を
  • 「デジタル化・AI導入補助金」との併用は異なる機器・システムなら可能
  • 生産性向上推進体制加算(月100単位)の取得とセットで計画すると効果的

出典:【2026年最新】介護のICT補助金(介護テクノロジー導入支援事業)都道府県別の実施状況・補助率・対象機器まとめ | 介護のコミミ介護ロボット・ICT導入で最大補助率3/4!令和8年度 介護テクノロジー導入支援事業の活用ガイド | 補助金ポータル

介護・障がい福祉現場の研修事情と福ひろばラーニング

人手不足の中で日々の業務に追われながら、法定研修は「開催しないわけにいかない」──これが多くの介護・障がい福祉事業所の実情ではないでしょうか。テーマの選定、資料の準備、スタッフのシフト調整と時間確保、そして実施記録の管理まで、毎月相当な手間がかかります。夜勤・パート・短時間など多様な働き方のスタッフが一堂に集まれる機会もなかなか取れません。どの事業所も悩みながら開催しているのが現実です。

私たち(はなひろ)も郡山・矢祭で介護事業所を運営しているので、この大変さはよく分かります。

そのような現場の悩みを少し軽くする選択肢の一つが、「福ひろばラーニング」です。コースはスマホで読み進めるテキスト+ビジュアル+小テスト形式で構成されており、メール・LINEで配信されるため集合研修なしで受講できます。スキマ時間に自分のペースで進められるので、シフトが異なるスタッフにも無理なく対応できます。

研修の内容の質にもこだわっています。介護現場の経験をもとに設計した実務直結のカリキュラムで、各コース末の小テストで理解度を確認しながら進む仕組みです。繰り返し受講も可能で、修了証も発行されます。また、未受講スタッフへの自動リマインド機能により、管理者が個別に声をかけ続ける手間も省けます。

(詳しくは記事末尾のご案内をご覧ください)

まとめ

2026年6月現在、自然な会話の中で記録が完成するAIツール「ながらかいご」の登場など、介護記録の自動化は急速に実用段階へと進んでいます。また、「デジタル化・AI導入補助金」と都道府県の「介護テクノロジー導入支援事業」を組み合わせることで、初期費用の負担を大幅に抑えた導入が可能です。都道府県の公募が始まる夏〜秋に向けて、どのシステムをどの補助金で導入するかを今のうちに整理しておくことをおすすめします。


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