地域の会議に呼ばれた時、「うちの事業所はケアを提供するだけで、地域づくりはちょっと…」と感じたことはありませんか? しかし、市区町村や地域包括支援センターが取り組む方針は、サービスの連携先や利用者への支援のあり方を通じて、介護事業所の現場にも確実に影響してきます。令和8年6月15日(2026年6月15日)、厚生労働省老健局から介護保険最新情報 vol.1511が発出されました。今回は「地域づくり」「災害対策」「家族介護者支援」という3つのテーマで、市区町村や地域包括支援センター向けのハンドブック・事例集が周知されています。
地域づくり支援ハンドブック Vol.3 — 介護事業所が知っておきたい背景
支援パッケージの一環として「地域づくり支援ハンドブック Vol.3」が公開され、市区町村へ周知されました。このハンドブックは、地域住民が互いに支え合う「地域共生社会」を実現するための、市区町村向けの実践的なガイドです。
今回公開されたのはVol.3であり、すでに各地でハンドブックを踏まえた地域づくりの取り組みが進んでいます。介護事業所においても、地域包括支援センターや市区町村との情報共有・連携活動が求められる機会が増えていく可能性があります。
押さえておきたいポイント
- 市区町村が地域づくりの新しい指針(ハンドブックVol.3)を受け取っている
- 地域ケア会議や「通いの場」など、介護事業所が関わる場面でこの資料が活用される可能性がある
- 「地域の担い手」として介護事業所の役割が高まることが期待されている
- 自地域の市区町村や地域包括支援センターが、どのような取り組みを進めているか確認しておくとよい
平時からの災害対策 — 市区町村・地域包括支援センター向けハンドブック
2つ目の周知は、市区町村および地域包括支援センターが平時(=災害が起きていない普段の状態)から災害に備えるための体制整備を支援するハンドブックです。
要介護の方や障がいのある方は、避難に特別な配慮が必要です。その支援を担う介護事業所も、市区町村・地域包括支援センターが構築する防災ネットワークと連動する役割を持っています。自事業所のBCP(業務継続計画)と行政の計画をつなぐ意識を持つことが、これからますます重要になります。
押さえておきたいポイント
- 市区町村・地域包括支援センターに対し、平時からの災害対策強化が求められている
- 要介護高齢者の個別避難計画の作成において、介護事業所との連携が欠かせない
- 介護事業所自身のBCPと、行政や地域包括支援センターの計画が連動しているか確認を
- 日頃から地域包括支援センターと顔の見える関係を築いておくことが緊急時の対応力になる
家族介護者支援の取り組み事例集 — 現場で求められる「家族を含めた支援」の視点
3つ目の周知は、市区町村や地域包括支援センターによる「家族介護者支援にかかる取組事例集」です。在宅介護をしている家族の負担軽減や介護離職防止に向けた、全国の具体的な取り組みがまとめられています。
介護事業所のご利用者には、家族や近親者など「介護を支える人」が存在することがほとんどです。今回の事例集は市区町村向けですが、家族介護者の支援を強化する国の方向性は、介護事業所が日常のサービス提供の中で家族とどう関わるかにも影響してきます。
押さえておきたいポイント
- 国が家族介護者支援を政策として明確に強化している
- 介護事業所も、利用者本人だけでなく「家族介護者」の状況を把握・情報共有する役割が高まっている
- 地域包括支援センターと連携し、家族介護者のニーズを早期にキャッチする体制を整えると有効
- ヤングケアラーや介護離職予防など、幅広い視点で「家族支援」を捉える機会として活用できる
出典
- 介護保険最新情報 vol.1511 令和8年(2026年)6月15日発出
- 発出:厚生労働省老健局
- 公式情報掲載ページ(厚生労働省):https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/index_00010.html
まとめ
介護保険最新情報vol.1511は、「地域づくり」「災害対策」「家族介護者支援」という3つのテーマで市区町村や地域包括支援センター向けのハンドブック・事例集が公開された通知です。直接的な報酬改定や加算の変更ではありませんが、地域全体の介護ネットワークが動いていく方向性を示すものです。地域の行政機関や地域包括支援センターとの連携を日頃から大切にしながら、最新情報をチェックしていきましょう。詳しくは、厚生労働省の介護保険最新情報掲載ページよりPDFをご確認ください。
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