2018/03/13

利用者さんと笑って過ごす、私にとってそれが一番。

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(福島県郡山市)
郡山市医療生活協同組合
医療生協ひまわりの家 デイサービスセンター
介護福祉士 山崎典子さん

 

Q1 介護福祉士の仕事をしたいと思ったきっかけは何ですか?

高校生の頃は保育士に憧れていましたが、おじいちゃん、
おばあちゃんが一緒に住んでいた環境の中で
人と関わっていく介護の仕事が向いていると思ったんです。
就職率が高いことも考えて介護福祉士を目指して郡山市内の専門学校に進みました。
介護の実習は辛いこともあると思って覚悟していたのですが、
お年寄りに自然と接することができて、「私、この仕事できる!」と思ったんです。
この仕事に進んでみたら、やっぱり天職でした(笑)。
利用者さんのお世話するのが楽しくて、この仕事を12年間続けてこられたんですよ。

この職場に来て私は丸4年になります。
その前は、老人保健施設や通所リハビリ施設、特別養護老人ホームの
オープニングスタッフなど同じ法人の施設で働き、結婚のため一度退職しました。

1年後、仕事を再開。
別の仕事をしたいと思ったことはなく、夫の扶養に入っていたのでお姑さんが
短時間で働けるところをみつけてくれたのが「ひまわりの家」だったんです。
上司に相談しやすくて、自分の意見もちゃんと話せる働きやすい職場で、
2年後にフルタイムパート勤務になり、今は契約社員で働いています。

デイサービスの仕事はとても楽しいですし、
これまでの自分の経験を生かして働くことができて、
今、とても充実しています。

 

Q2 介護の仕事の魅力はどんなところですか?

デイサービスの利用者さんは、朝は緊張していらっしゃるんですよね。
だんだん笑顔になって、帰る時に「いやあ、楽しかった。また来るわ」「ここに来られるから
1週間頑張れるのよ!」と言われることが凄く嬉しい、それがこの仕事の魅力だなあって思います。

利用者さんには、一人暮らしをしている方もご家族と一緒に暮らしている方もいらっしゃいます。
家族の方の悩み事も聞いて、できる範囲で一緒に介護をする、
気持ちが楽になれるような存在でいられたらと思います。

私の実家のおばあちゃんの介護が必要になったとき、介護施設の送迎の人たちが笑顔と明るい声で
「おはようございます!」と接してくれると、こちらも安心できたんです。
ああ、自分はそのように接することができているかなと思いました。
家族の側に立ったことで、利用者さんのご家族の気持ちがより理解できたと思います。
その経験を介護の仕事に生かせるのはありがたいですね。

 

 

Q3 より良い介護のためにしていることや、
事業所みんなで取り組んでいることは何ですか?

職員同士での情報の共有です。

朝礼や終礼で連絡事項やご家族から伝えられたことは必ず話しますね。
日誌にも書いておきますので、
当日休みだった職員は日誌を読んで、誰が担当しても同じ内容のケアになるようにしています。
利用者さん、お一人一人が生活しやすいように、何か困ったことや、
問題があれば必ずみんなで話し合って改善につなげています。

職員同士のコミュニケーションがとれていると、
利用者さんが安心して明るい表情で過ごしてくださるんです。
誰かが一人だけ頑張っても利用者さんにはわかってしまうんですよね。
なので、個人の責任ではなくて全員で動く。私たちは「チームひまわり」を心掛けています。

また「ひまわり」では、認知症の方が安心して役割を持ち、笑顔で楽しく過ごせる様に、
認知症基礎研修や認知症実践者研修の受講を職員全体で進めています

私たちは「その人らしさや生活歴、まだ出来る事」を大切にしています。
尊敬をもってのゆっくりとした声掛けやそっと触れる仕草、
ありがとうの感謝の気持ちなどが多くの利用者様に伝わっていると思います。
利用者様同志もやさしい交流があり、また和気あいあいと過ごしていらっしゃいますね。

 

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Q4 福祉業界を目指す「あなた」へ一言

介護の職場は写し鏡。自分が笑顔で接していると利用者さんも笑顔になるんです。
「あなたの笑顔は本当に笑っているから安心するわ」って言われたことがあるのですが、
心から自分が楽しいと思うと利用者さんも落ち着いてくださるので、
まずはあまり緊張せず、一歩踏み出して欲しいですね。
続けていくうちに技術は身につくものです。
最初は一緒になって楽しむつもりで、自分の好きなことを見つけてもらえたらいいなと思います。

体力的に大変なところもありますけれど、それを超える楽しい仕事だと私は思っています。
桃太郎や浦島太郎やキャラクターが描いてある靴下を私は選んで履くことが多いのですが、
利用者さんから声をかけてもらいやすいからなんです。
日々アンテナを立てて、これを話したら皆さん盛り上がるかな、喜ぶかなと考えるのは楽しいですね。

介護の仕事は、スキルアップや常に学ぶことを求められます。
私もこの職場で毎年通信教育を受講するなど、
目標を立ててチャレンジする機会を与えてもらっています。

スキルアップにケアマネージャーの資格を取りたいですね。
ただ、資格を取っても私は現場にいたいと思っています。

利用者さんと笑って過ごす、それが私にとって一番なんです。