当たり前と思っていた「地域との繋がり」
近くの個人商店にはテーブルと椅子があって、サイダーを買いに行くと近所のおばちゃん達がおしゃべりしていて
気軽に声をかけられる。
「今日は学校終わんの早いな」「じいちゃんなにしてんだ。」
そんな何気ない会話がそこにはあって、
意図して作り上げらていない日常のやりとりがあった。
隣のばあちゃんが倒れた時も、母や近所のおばちゃんがご飯のおかずを運んだり、ゴミ捨てをしたり。
そんな助け合いが当たり前のようにあった。近所の人や家庭のことをたくさん知っていた。
それが面倒とも思ったこともあったが、それが薄れた今になっては、
気にかけてくれていたことに気づき。寂しさを覚える。
なぜこんなにも小さい国が今でも存在できているのでしょうか。
それは、「和」を大切にしてきたからだと考えます。困った人がいれば助ける。
「自分さえ良ければ良い」そんな考えはなく「皆で助け合う」「互助」が昔から引き継がれてきたからでしょう。
戦後、「権利」「平等」といった個人思想の影響を受け、その考えも薄れつつあります。
「困った時はお互い様」「それぞれが知恵を出し新しい社会のしくみや価値を創造する」
「和を以て貴しとなす」「三法よし(Win Win Win)」 そんな古来の考えは
グローバルな現代においては尚更必要とされる「在り方」ではないかと考えます。
「福ひろば」は、ICTという現代のツールを使った「場」です。
介護や障がい福祉に関する情報を発信、共有する「場」。
そこから出会い、繋がり、新しいコミュニティができる「場」。
新しい社会の仕組みや価値を創造する「場」。
2011年3月11日の東日本大震災。福島県は未曾有の災害を経験しました。
だからこそ。ここから展げることに意味があります。
“みんなで作る”ポータルサイト「福ひろば」は、それぞれが持てる力を発揮して助け合い、
幸せのハーモニーを奏でることができる「場」であり続けたいと考えております。
「福」」は福島県の福。 福祉の「福」」。幸福の「福」」。 「祉」は「さいわい、しあわせ、神のめぐみ」という素晴らしい意味のある言葉です。
八百万の神が宿ると言われるこの日本は、
建国から数々の天災などに見舞われても繁栄を続ける世界一長い国家です。
それは神のめぐみではないでしょうか。
福ひろば 代表 塙 啓之
福島県矢祭町出身。 介護福祉士として介護施設に勤務し2013年に独立。認知症の方の居場所作りのため「デイサービスセンターポエム」開設。認知症カフェの運営や介護に関するポータルサイト福ひろばなど介護関連5事業運営。自費型訪問リハビリも展開中。