2020/02/04

諦めかけていた人へ新たな選択肢~福祉まるごと相談窓口~

  郡山市では、「ダブルケア」(子育てと介護)や「8050問題」(高齢の親と無職の子が同居している等の世帯)など市民の皆さんが抱える複合的な課題の解決を支援するため、平成29年10月26日から、市内3か所に「福祉まるごと相談窓口」を開設しました。
 今回は実際に現場で活躍されている相談員の方々にインタビューをしました。

「福祉まるごと相談窓口」とは

高齢、障がい、子育て、就労など様々な分野の相談支援機関と相談者を繋ぎ、課題解決を手助けする相談窓口です。

相談は無料、郡山市にお住まいの方であれば誰でも相談できます。
例えば、このような方におすすめです。
  • 介護と子育て」「障がいと就労」など複数の課題があるが、課題ごとにいろいろな相談機関を回るのは大変。
  • 福祉に関する複数の課題があるが、福祉の制度やサービスのことがよく分からず、どこに相談したらいいか分からない。

など、近年問題になっている「8050問題」や、今までは支援を受けられずにいた方々も改めて相談してみることによって、新たな支援を受けることができるそうです。

 

利用の流れ

1、生活の困り事や不安を、相談員にお話ししてみましょう。

直接話すだけではなく、電話、メールでも相談できます。また、相談内容によっては訪問支援(アウトリーチ)を行ったり、利用できる他の制度や関係機関を紹介してくれます。

アウトリーチとは、対象者の把握だけに留まらず、積極的に対象者の居る場所に出向いて必要な人に必要なサービスと情報を届けることです。

2、相談員と一緒に自立への支援計画を作成していきます。

相談員に生活の状況と課題を整理・分析してもらい、あなたのニーズを把握してもらいましょう。あなたの希望を尊重しながら、自立に向けた目標や支援内容を一緒に考え、支援計画を作成してくれます。

3、自立の目標に向け、一緒に取り組んでくれます。

あなたの課題を解決するために、必要な関係機関と連携したり、状況に合わせて定期的なモニタリングをして、継続的な支援を行ってくれます。

4、真に安定した生活へ

あなたの課題が解決されると支援は終了しますが、安定した生活を維持できているか、一定期間支援員がフォローアップを行ってくれます。

相談事例

相談窓口は3ヶ所あり、それぞれに月3件~5件の新規相談があるそうです。
きっかけは、ご本人から来ることはあまりなく、人づてや家族からが多いそうです。
主な相談事例は
  • 子育てと介護の両立
  • 引きこもりで働いていない家族がおり、今の生活や親亡き後が心配
  • 失業し、住む家がなくなりそう
  • 子どもの学習や生活の支援
など「暮らし」や「仕事」についてなんでも相談することができるそうです。

まとめ
 今回は、4人の相談員の方にインタビューしました。それぞれが得意なことを活かし、誠意をもって仕事をしている様子が伝わってきました。相談員のみなさんは、「気負わずに話をしてほしい」とおっしゃっていました。
 「支援するだけでなく一緒に問題を解決していきたい」そのような志を持っており、気軽に相談できそうだなと感じました。パンフレットなどでは、わからない現場の雰囲気を感じることができ、良いインタビューになったと思います。
もし、諦めかけていたり、何か困っている方がいたら、まずは「話」をしてみてください。

実施場所

「福祉まるごと相談窓口」の概要
区分 住所 電話番号 ファクシミリ番号
北東エリア担当
(公益財団法人星総合病院)
郡山市昭和二丁目17-2
(芳賀・小原田高齢者あんしんセンター内併設)
024-954-3211 024-954-3040
南西エリア担当
(社会医療法人あさかホスピタル)
郡山市安積町笹川字目光池西6-1
(安積高齢者あんしんセンター内併設)
024-945-2778 024-946-9089
中央・湖南・熱海担当
(郡山市保健福祉総務課)
郡山市朝日一丁目23-7
(郡山市保健福祉総務課内)
024-924-3822 024-924-2300

各エリア担当区分

各エリア担当区分の概要
区分 担当地区
北東エリア担当 芳賀、小原田、富田、片平、喜久田、日和田、西田、富久山、緑ケ丘、中田
南西エリア担当 橘、三中、桜、久留米、安積、田村、大成、大槻、逢瀬、三穂田
中央・湖南・熱海担当 金透、薫、赤木、芳山、桃見台、大島、開成、桑野、湖南、熱海

記事:増戸遥・三星涼香・名村考太(ウチシルベ郡山)