2020/03/04

Column : 働き甲斐のある仕事とは

デイサービス1日体験のラスト、送迎の帰路で聞いた水野さんの言葉に深く感銘を受けた。水野さんはデイサービスセンターポエム(郡山賀庄)でパートタイマーとして働いており、現在子育てにも励んでいる。

何気なく福祉業のやりがいを尋ねると、「初め嫌々来ていたお客さんが進んで楽しく通ってもらえる様になったり、お客さんもできないと思い込んでいたことが、誰かと一緒だったり、ちょっとしたアイディアでできる様になったりすることが嬉しい。」と語ってくれた。

要するに、お客さんの幸せが自分の喜びや仕事へのやりがいにリンクすると言うのだ。

正直に言えば、二十歳の私には、他人の幸せと自分の幸せがイコールな関係になるイメージがつかない。もっと言えば、そんなことは社会一般に流布している綺麗事だと思っていた。

しかし、塙社長(株式会社はなひろの代表取締役、インターン先の社長)やポエム(インターンシップ先)の皆さんと言葉を交わし、福祉や地域に対する気概や覚悟に触れ、今や水野さんの言葉が嘘だとは絶対に思えない。

私には福祉業をイメージした際、病気や介護に取憑くネガティブなイメージが先行するが、明確なやりがいを威風堂々と話す水野さんが何より輝いて見えた。

作 : 「福ひろば」インターンシップ1期生

立命館大学2回 石上温大