男性介護者の体験について、市内在住の山田隆三さんに記事をお願いいたしました。
最愛の奥様がアルツハイマー型認知症を発症。介護に奮闘し看取りまでを経験されました。
前向きに向き合った「野郎の介護」を連載でご紹介させていただきます。
野郎(84歳)が自宅介護を始めるまで 連載(4)
2016年家族新年会も賑やかに終始した。
K子さんも子供たちからお年玉をもらって満悦、前日までには孫たちへのお年玉の配分も話し合っていた。
室内には2年ほど前から見守りカメラを設置していて外出先から何時でもK子さんの様子が覗え、私は安心して趣味活動ができた。
暖かくなって日本遺産の16橋水門(5月)や沼上発電所(6月)のスケッチにも一緒だった。
大好きな野の花摘みもなんとか続いていた。戻りの車の中には野の花や拾った小石がいっぱいあった。
7月6日夜、何時ものように「お風呂の準備が出来たよー」「はーい」と部屋を出て行った。
ものの5分、K子さんの着替えを準備して浴室への一歩、突然息子の声「お母さんが大変だあ」