高齢者に限っての病気ではないということもご理解ください。若い人でも認知症になります。
認知症になると何もかもできなくなってしまうという誤った理解をしてしまいがちです。実は、できることはたくさんあります。
どうしてもできないことに意識がいってしまいがちですよね。できることに目を向けることが肝心です。
認知症になった当事者は、同じような知識が入ってしまい、「自分は何もかもできなくなってしまうのではないか」「2年で寝たきりになってしまい、10年生きられない」などの情報を見てしまい、大きな不安を感じるようです。
当然ですよね。それは大きな不安だと思います。想像がつかない不安でしょう。
この不安によって、認知症の症状(怒りやすい、うつ、意欲の低下)が強くなってしまうという当事者からの声があります。
実は、この不安がなくなれば物忘れはあっても普段通りの生活ができるというのです。
正直、私も大きな誤解をしていました。
知れば見方も変わります。認知症の方をどう理解していくか。当事者の声を聞くということが必要なのではないかと感じさせられました。