2018/04/23

介護体験談 【老老介護】「野郎(84歳)が自宅介護を始めるまで」連載(3)

男性介護者の体験について、市内在住の山田隆三さんに記事をお願いいたしました。

最愛の奥様がアルツハイマー型認知症を発症。介護に奮闘し看取りまでを経験されました。

前向きに向き合った「野郎の介護」を連載でご紹介させていただきます。

 

趣味のハーモニカを吹きながら♫自撮り棒でパチリ!

野郎(84歳)が自宅介護を始めるまで 連載(3

 

妻K子の症状は徐々に進行していった。

 

それでも二人でよく外出した。

大好きな小物(袋物・お財布等)を買いに岳温泉の「空の庭」や猪苗代の「ガラス館」など、ベニマルの買い物は努めて駐車場の端っこに車を止めて歩かせた、お散歩は大嫌いなので…

 

大好きだった水彩画も2015年の初めには面倒がって筆を持たなくなったが12月の展覧会には10号を1枚なんとか出展させる。

 

倒れる2年ほど前からは家事にはあまり意欲がなくなっていて、主として私の仕事になった。

おトイレ、入浴などは自分で出来た、しかし着替えの準備などはおろそかになっていた。

 

この頃の私のモットーは「3分前の話はなかったことにする」「適当に演技する」「必要なら嘘の話をする」「コミュニケーションは言葉だけでなく手足も動員する」「徹底的に寄り添う」。

 

この十何年か私の外泊はゼロ、いつも畳の上でセミダブルの布団に仲良く入っていた

 

こんなK子さん第一主義の私にも趣味のスケッチ、ハモニカなどのストレス発散の場があった…次回へ続く