男性介護者の体験について、市内在住の山田隆三さんに記事をお願いいたしました。
最愛の奥様がアルツハイマー型認知症を発症。介護に奮闘し看取りまでを経験されました。
前向きに向き合った「野郎の介護」を連載でご紹介させていただきます。今回が最終回です。

野郎(84歳)が自宅介護を始めるまで 連載(9)最終回
12月に入ってから食欲が減退し、体力も極端に減退する
中旬以降は抱きかかえても立てなくなり18日のシャワーが最後の沐浴になった
下旬になって口からの食べ物も飲み物も難しくなって、26日から毎日在宅のまま往診を受け
点滴を開始する
27年の元旦も寝たままだが家族の恒例の新年会にはお年玉をいただいて、自分の手に握って
掲げて確認ができた
8日右足踵の部分に褥瘡を発見看護師さんの手当てを受ける
耳元でハモニカを拭くと右手が左右に動くのが確認できる
14日体温が高くなり「誤嚥性肺炎」と診断され点滴を追加、氷枕の使用も併せ15日にはやや
平熱に
16日朝顔拭きを始めたが反応が?ドクターの往診を仰ぎ、眠るがごとき大往生を確認する、
この時私の身体に厚い塊がぶつかってきてそのまま私の中に埋まりこんでしまった
告別式の私の謝辞の中に「お悔やみ申し上げます」「気を落とさないように」は不要ですと
お願しました由来です
今でも私の左胸には二人で寄り添った姿が缶バッチで輝いています。
全9回にわたって連載させていただきました。山田さんは現在も「オレンジカフェ」や
「認知症の人と家族の会」で精力的に活動されております。いつも前向きで明るい山田
さん。市内のオレンジカフェのどこかでお会いすることができますので、その時には、
感想などを伝えてあげてください。